歴代日中剣道連盟

歴代日中剣道連盟旗
『歴代日中剣道連盟旗』
作画:高等学校教諭 宍野寛

歴代日中剣道連盟は、歴代日中両国刀剣術交流の発展と普及を目的に安全で独自性のあるルールを基盤としての競技を実施し、日中友好の礎になる組織となることを明記する。

-歴代日中剣道連盟の意義・証明・顧問 閻海先生-

刀剣術の文化とは、生死をかけた戦いの中 発展してきたものである。現代社会において、先人への畏敬の念を忘れることなく、日中両国の死生観を大切にしながら社会体育として平和の道につながる活動でありたいと願うものである。
また、我が国日本において日本刀とは、日本人の死生観を伴った精神性をも持つものでもある。この背景には、遣唐使による歴代日中節刀制度があり、歴代天皇家が継承してきた三種の神器として伝えられる剣の歴史も中国文化と深く関係していたのが分かる。
当連盟は、これら日中の文化交流を背景に、日本の歴史とともにあった天皇、日本国の歴代天皇陵に対して頭を下げる心を忘れることなく、世界平和と友好のために貢献していく旨をここに記す。

歴代日中剣道連盟 代表:野上小達
事務長:堀礼一郎
事務長補佐:川畑幸喜、石戸谷重之

日本国成立制定大宝律令制度により始まる 歴代日本国中国武術武道文化交流の遺産

 孫文提唱「尚武精神」の理念に基づき、唐豪(留学生)などによる日本剣道防具一式の国費による購入(1927年)によって導入された「国立中央国術館第一次国術考試『撃剣部門』(1928年)」において、日本剣道防具および竹刀を採用した教員選抜試合が国策として実施されました。

第一届 ”国術国考”中的長兵比擂
1928年中国政府開催による中国国術大会
馬英図審判長による日本剣道の竹刀と防具を使用した中国国術苗刀試合大会写真記事
(1998年 中国政府機関人民体育出版社発行 中華武術事典写真記事引用)

 この事実は、漢代より連綿と続く日中刀剣術交流の歴史と実技が現代に至るまで両国の政治を動かし、国家規定の最高教育(日本国文部科学省 高等教育局に相当)の場で学ばれ続けていることの一例を示すものであります。
 この例のように人類の文化として継承されるべき武術武道とは、自衛(防衛庁)、治安維持(警察庁)、および学校体育文化(文部科学省)において、公共性をもつ法制度として位置付けられるだけの価値を有するもののみであります。従って民間の私利私欲による闘争の次元に止まる武術は、時代の進展の中でその存在意義を失い、歴史的必然として淘汰され失われるものであります。

 全日本剣道連盟の有段者の皆様はぜひ、歴代日中武術武道文化交流の礎となる、実戦で有効と考えられる袈裟斬り、足斬り等の技術を復活させた「苗刀試合規則」をお試し下さい。

 なお本苗刀試合規則は、昭和60年2月17日開催 日本武道館開館20周年 日中親善武道演武交流大会の理念(「松永光 文部大臣(当時)による祝辞」参照)を継承発展させることにより、日中親善武術武道文化交流の礎となり、日中両国の友好を深め、恒久平和を目指すことを目的として制定したものであります。 ~野上小達~

競技「苗刀」の普及のあり方

 日本と中国の武術は、相互に影響を与えながら成長・発展してきたものであるが、その根本となるものは同じであり、それぞれ東洋武術の門派、東洋の体育文化の形態にすぎない。そもそも各地域にある文化とは、人類の移動、交流とともにお互いに影響しあい発展をとげていったものであり次第に人種、国境を超えた世界人類の文化となっていくものである。刀剣術も例外ではなく、苗刀(隠流)という類い稀な文化遺産を日中両国が歴史認識とし、共通の財産として現代の競技種目として普及発展させていくことは両国の友好を深めるだけでなく世界の恒久平和につながるものだと確信する。

中国伝統武術「苗刀」試合審判規則(日中武術武道文化交流の礎)

武術・武道の現代における位置づけ

 現代の人々ほ物質文明の中に埋没してしまっているため、社会生活の中で非常に多くのストレスを受けている。そのため、明るく豊かで活力のある生活を送ることや健康の保持増進は現代社会に生きる我々の願いである。つまり、心と体を一体として、体を鍛え、強い精神を養い、健康によい生涯スポーツが求められている。

 武術・武道は、日本・中国特有の文化として伝統的な行動の仕方が重視される運動で、相手の動きに対応した攻防ができるようにすることを狙いとし、自己の能力に適した課題の解決に取り組んだり、勝敗を観い合ったりする運動である。また、礼儀作法を尊重して練習や試合ができることを重視する運動である。

 したがって、武術・武道では、相手の動きや「技」に対して、自らが工夫して攻防する技を習得した喜びや勝敗を競い合う楽しさを味わうことができるようにするとともに、武術・武道に対する伝統的な考え方を理解し、それに基づく行動の仕方を身につけることが大切である。
 日本及び中国の武術・武道を中心とした東洋の体育は、西洋の体育と違い、体を鍛えるだけでなく、自分の生命と自身の内部を顧みること(内観)を一番重視している。心と休を-体として捉える、武術・武道、体育と保健の両面を揃えた生涯スポーツだといえるのではないだろうか。

*戦う術を学ぶことを通して、一人一人が自分の人生を歩き、その道が出来るのが「武術・武道」です。そのため、個に応じた指導・練習が必要となりそのことが学ぶ喜びにつながるのです。

参考文献
・中学校指導要領(平成10年12月)解説 -保健体育編- 平成11年9月 文部省(現 文部科学省)
現代社会における東洋と西洋の体育の比較検討 閻海